2022年度 丙種 供給 過去問クイズ(一問一答形式) ガス主任技術者試験

2022年度ガス主任技術者試験丙種の供給科目に出題された過去問を、解説付きで試験と同様全9問をクイズ形式でご用意しました。

ぜひ最後までチャレンジしてみてください。

問1 LPガスによる供給方式及び供給の計画に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 低圧供給方式は、中間圧(二段減圧)供給方式に比べ導管の必要口径は小さくなり、供給圧力も低いので、導管の工事、維持管理、保安管理は比較的容易な供給方式である。

⑵ 立上り配管で供給する場合、導管中のガスの比重によりガス圧力に変化が生じ、高所の圧カは低所の圧力と比べ低くなる。

⑶ 導管とは、特定製造所の最終バルブの出側から各需要家のガス栓の入側までをいう。

⑷ 最大ガス需要量は、個別需要家のガス需要量を算出した後、需要家群による同時使用率を乗じて算出する。

⑸ 建物区分における一般集合住宅とは、住宅用途のみであって、ガスの使用者が2以上の建物をいう。

答え

答え1

低圧供給方式は、中間圧(二段減圧)供給方式に比べ導管の必要口径は大きくなる。供給圧力は低いので、導管の工事、維持管理、保安管理は比較的容易な供給方式である。

問2 低圧ガスを通ずる導管において、導管の内径、ガス比重、導管延長がすべて同じで、圧カ損失が4倍となるとき、輸送能力(ガス流量)は何倍となるか。ただし、計算には次式を用いる。

⑴ 0.5倍

⑵ 1.41倍

⑶ 2倍

⑷ 4倍

⑸ 8倍

答え

答え3

上記の公式のHを4倍にすると

√4=2

よって2倍になる。

問3 LPガス用整圧器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 一次側圧力又はガス需要量の変動があっても、二次側圧力を所定の圧力に保持できる整圧器を選定した。

⑵ 出口圧力を記録できる自記圧力計を整圧器に取り付けた。

⑶ 最大ガス需要量の1.3倍以上の能力を有する整圧器を選定した。

⑷ 分解点検等で整圧器を停止することがあるので、ガス供給を停止しないため、個別に作動できる整圧器を2基並列に設置し、バイパス配管を設けなかった。

⑸ 二次側圧力が低下することを防止する装置を整圧器に設置した。

答え

答え5

二次側圧力が上昇することを防止する装置を整圧器に設置すること。

問4 LPガス用ガスメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 膜式ガスメーターは、使用最大流量で空気を流したときの圧力損失が220~400Paを超えてはならないと規定されている。

⑵ 膜式ガスメーターの最高使用圧力は10kPaである。

⑶ 膜式ガスメーターは、120m^3/h以下の計量に使用されている。

⑷ マイコンメーターは、検定有効期間満了後、警告表示をし、その30日後にガスを遮断する。

⑸ マイコンメーターの上流側ガス供給圧力が0.2kPa以下になった場合にガスを遮断する。

答え

答え4

マイコンメーターは、検定有効期間満了後、警告表示をし、その40日後にガスを遮断する。

問5 導管の設計と施工に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 露出配管として使用する塩化ビニル被覆鋼管は、耐候性に優れた配管材料である。

⑵ フレキ管は、管肉厚が薄く釘打ちや踏みつけ等による損傷を受けやすいので、防護措置を施す必要がある。

⑶ 最高使用圧力が低圧で管内容積が1m^3の部分に水柱ゲージを用いて気密試験を行う場合、気密保持時間は5分間である。

⑷ 内径が45mm(LPガス以外は70mm)以上の引込管には、緊急時に建物へのガスの供給を遮断する引込管ガス遮断装置を設置する。

⑸ ガス管の本線を道路に埋設する場合、車道での埋設深さは0.5m以上に規制緩和されている。

答え

答え5

ガス管の本線を道路に埋設する場合、車道での埋設深さは0.6m以上かつ舗装厚さに0.3mを加えた値以上に規制緩和されている。

問6 ポリエチレン管に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 導管材料として、0.3MPa未満の圧力で使用可能である。

⑵ 紫外線により劣化するので、埋設部で使用し、保管するときは日光を遮断する。

⑶ ポリエチレン製バルブは防食処理が不要である。

⑷ 接合方法はエレクトロフュージョン(EF)接合とヒートフュージョン(HF)接合のみである。

⑸ ポリエチレン管は電気絶縁体なので、管に添わせてロケーティングワイヤーを取り付ける。

答え

答え4

接合方法はエレクトロフュージョン(EF)接合とヒートフュージョン(HF)接合と機械的接合である。

問7 ガス管の腐食に関する次の記述について、「 」の中の(イ)~(ニ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

 埋設配管の埋設環境の差異や材質の違いから発生する電池作用等で、「イ」から「ロ」に向かって土中の水分等を伝わり電流が流出すると、「ハ」となる鉄の表面から鉄がイオン化して土中に溶け出し埋設配管が腐食する。

 鉄筋コンクリート構造物に引き込まれているガス管が、貫通部、サポート等においてコンクリート中の鉄筋と電気的に接触すると「ニ」が形成され、ガス管埋設部が「ハ」となり腐食する。

⑴イ:陽極部 ロ:陰極部 ハ:陰極部 二:マクロセル

⑵イ:陽極部 ロ:陰極部 ハ:陽極部 二:マクロセル

⑶イ:陰極部 ロ:陽極部 ハ:陰極部 二:マクロセル

⑷イ:陰極部 ロ:陰極部 ハ:陰極部 二:ミクロセル

⑸イ:陰極部 ロ:陰極部 ハ:陽極部 二:ミクロセル

答え

答え2

問8 導管の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 通風が不十分な場所で作業を行う場合には、送風機・排風機等で換気を行って酸素濃度が18%以上であることを確認したうえで作業にかかる。

⑵ 埋設管近傍で他企業者が、矢板打ち、くい打ちを行うときには、パイプロケーターで埋設管の位置を確認すれば、ガス管を露出させる必要はない。

⑶ マッハブロック工法は、低圧管が他工事のカッター等により損傷し、ガスが噴出した場合に、二液式瞬間発泡ウレタンをガス管中に直接注入して、ガスを遮断する工法である。

⑷ 導管継手接続不良箇所、腐食乳等から導管内に水が浸入することを差し水といい、供給支障の原因となる。

⑸ 需要家敷地内の他工事対策として、需要家にガス設備の資産区分、改装時の注意事項等を記載したチラシ等を配付し、啓発を図る。

答え

答え2

埋設管近傍で他企業者が、矢板打ち、くい打ちを行うときには、必ずガス管を露出させ確認すること。

問9 地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

イ 地震時の広報活動は、二次災害の防止、需要家の不安解消、復旧作業の円滑な推進のために行われる。

ロ 需要家段階に係る設備対策として、引込管ガス遮断装置や緊急ガス遮断装置等を設置する。

ハ 地震発生時には、あらかじめ定められた体制により要員の出動を行い、緊急巡回点検等によりガス設備の被害状況を把握する。

ニ ガス供給が停止した場合は、供給停止需要家を巡回し、メーターガス栓の閉栓作業と保安周知をするとともに、建物、ガス設備の被害状況を調査する。

ホ 導管の損傷・漏えい箇所の修理完了後、テスト昇圧を行い、導管内が完全にガスに置換されるまでエアパージ作業を行う。

⑴0 ⑵1 ⑶2 ⑷3 ⑸4

答え

答え1

全て正しい。

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