問1 一般に使用されるLPガスの原料とガス発生方式に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 液状のプロパンの温度が15°Cから60°Cに変化したときの体積増加量は、同条件の水の約20倍である。
⑵ ガスの比体積とはガス密度の逆数のことであり、ガス状のプロパンの場合は約0.5m^3/kgである。
⑶ 容内のLPガスを自然気化させて消費するとき、消費を開始した当初では、ガス中のプロパンの割合は液中のプロパンの割合より大きい。
⑷ 容器の温度より調整器入口温度の方が高い場合、途中の配管でLPガスが再液化することがある。
⑸ 自然気化方式は、ガス発生量が外気温に左右されるため、ピーク時のガス発生能力を常に確保できるよう、十分な容器本数を確保する必要がある。
答え4
容器の温度より調整器入口温度の方が高い場合、途中の配管でLPガスを再液化することはない。
問2 家庭用が主体の供給地点群のガス需要等に関する次の記述について、「 」の中の(イ)~(ニ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。
ガス需要量が最大になる日をピーク日といい、1 日のガス需要量のおおむね「イ」である時間帯をピーク時という。
ピーク時間帯の1時間あたりの平均ガス需要量を「ロ」ガス需要量という。
最もガス番要量の多い時間は、一般に「ハ」までの1 時間で、この時間のガス需要量を最高ピーク時ガス需要量という。
調整装置の能力の算定は、安全率を加味し、「ニ」ガス需要量の1.3倍以上とする。
⑴(イ)8%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)10時〜11時 (ニ)ピーク時平均
⑵(イ)8%以上 (ロ)ピーク時平均 (ハ)18時〜19時 (ニ)最高ピーク時
⑶(イ)16%以上 (ロ)ピーク時平均 (ハ)10時〜11時 (ニ)ピーク時平均
⑷(イ)16%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)18時〜19時 (ニ)最高ピーク時
⑸(イ)8%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)18時〜19時 (ニ)ピーク時平均
答え2
(イ)8%以上 (ロ)ピーク時平均 (ハ)18時〜19時 (ニ)最高ピーク時
問3 特定製造所の設置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 特定製造所の設置場所が急傾斜地であるため、急傾斜地の崩壊を防止する措置を講じた。
⑵ 特定ガス発生設備と調整装置が障壁構造のボンベハウス内に設置され、入口を施錠できるようにしたので、塀を設けなかった。
⑶ 特定製造所の出入口付近の公衆の見やすい場所に、立入禁止の表示を掲げた。
⑷ 特定製造所の表示に、ガス主任技術者の自宅住所を記載しなかった。
⑸ 地下設置式バルク貯槽なので、LPガスを貯蔵している旨を表示しなかった。
答え5
地下設置式バルク貯槽なので、LPガスを貯蔵している旨を表示すること。
問4 ボンベハウスの構造に関する次の記述について、「 」の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる数値の組合せとして最も適切なものはどれか。
① 屋根の材料に繊維入り補強プラスチック(ポリエチレンを除く)を使用する場合は、屋根総面積の「イ」以下とし、明かり採り以外の用途には使用しない。
② 扉前面の離隔距離以内に保安物件がある場合、建物出入口の扉は障壁構造とし、周囲の障壁との重ね代は「ロ」mm以上とする。
③ 床面は、平滑なコンクリート仕上げで、地盤面より「ハ」cm以上高くする。
④ 自然換気の換気口は、通風可能面積の合計が床面積1m^2につき、「ニ」cm^2の割合で計算した面積以上で、かつ2方向以上に分散して設置する。
⑤ 強制換気装置の通風能力は床面積1m^2につき「ホ」m^3/min以上とする。
⑴(イ)1/4 (ロ)50 (ハ)10 (ニ)300 (ホ)0.5
⑵(イ)1/5 (ロ)30 (ハ)10 (ニ)400 (ホ)1.0
⑶(イ)1/4 (ロ)50 (ハ)5 (ニ)300 (ホ)1.0
⑷(イ)1/5 (ロ)50 (ハ)5 (ニ)400 (ホ)0.5
⑸(イ)1/4 (ロ)30 (ハ)10 (ニ)400 (ホ)0.5
答え1
(イ)1/4 (ロ)50 (ハ)10 (ニ)300 (ホ)0.5
問5 気化装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 滅圧-加温方式は、液状のLPガスを気化圧力調整弁又は膨張弁等を通して減圧し、液温を下げて熱交換器に導入し、大気温又は温水等で加温して気化を行う方式である。
⑵ 大気温利用方式は、外気温度の低下や大気中の水分がフィンに付着氷結することにより、蒸発能力が大幅に低下することがあるため、液状LPガスの流出防止装置が必要である。
⑶ 加温-減圧方式は、需要量の増加に伴い、気化装置内の液状LPガスの液面が上昇し、有効熱交換面積が小さくなり、蒸発量が増加する。
⑷ 気化装置の熱交換部は、最高使用圧力の1.5 倍以上の耐圧試験に耐える強度を有するよう設計、製作されている。
⑸ 気化装置に取り付ける液流出防止装置の検出方法は、液面検出型と温度検出型に大別される。
答え3
加温-減圧方式は、需要量の増加に伴い、気化装置内の液状LPガスの液面が上昇し、有効熱交換面積が大きくなり、蒸発量が増加する。
問6 調整装置に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。
イ 調整装置とは、調整器、自動切替式調整器及び集合装置のことをいう。
ロ 調整器は、ガスの流出が停止した場合には、閉止弁として働く機能を有する。
ハ 調整器の調整能力は、1時間に減圧することができるLPガスの質量で表される。
二 二段式二次用調整器は、入口圧力の上限が0.1MPaに設計されているため、単段式調整器の代わりに使用できる。
ホ 自動切替式一体型調整器は、本支管での圧力損失を考慮して、調整器の出口圧力の下限値が、2.55kPaに設定されている。
⑴イ、ニ ⑵イ、ホ ⑶ロ、ハ ⑷ロ、ニ ⑸ハ、ホ
答え1
イ ×
調整装置とは、調整器、自動切替式調整器のことをいう。集合装置は含まない。
ニ ×
二段式二次用調整器は、入口圧力の上限が0.1MPaに設計されているため、単段式調整器の代わりに使用できない。
問7 バルク貯槽へのLP ガスの充てん作業に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ バルクローリーの周囲から見やすい所に、「充てん作業中」及び「火気厳禁」の標識を掲げる。
⑵ 充てんホースとバルク貯槽を接続する前に、バルクローリーの緊急遮断弁を開く。
⑶ バルク貯槽のカップリング用液流出防止装置からキャップを取り外すときは、ブリー ダ弁を閉め、カップリング内にLP ガスの内圧がないことを確認する。
⑷ 充てん中は、常時バルク貯槽の液面計により液面を監視し、所定の液量を超えないようにする。
⑸ バルクローリーとバルク貯槽の均圧作業は、双方のガスラインを接続し、バルクローリーのガスライン元弁を開けた後、バルク貯槽のガスライン元弁を余々に開き、均圧にする。
答え3
バルク貯槽のカップリング用液流出防止装置からキャップを取り外すときは、ブリー ダ弁を開けて、カップリング内にLP ガスの内圧がないことを確認する。
問8 災害対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 災害が発生した場合又は予想される場合には、必要に応じ対策本部を設置する。
⑵ 災害その他非常時の措置に携わる職員に対し、応急処置、通報等に関する教育、訓練を実施する。
⑶ 特定ガス工作物の損傷によりガスが急激に漏れ出したときは、必要に応じてガスを遮断し、漏えいしたガスに引火しないように注意し、漏えいガスの拡散を図る。
⑷ 粘土層地盤に建設された特定製造所では、地震時に地盤面の液状化が発生しやすいので、当該場所の地盤改良等の対策を講じる。
⑸ 設備の修理作業等を早期に実施するために、必要資機材を確保するとともに、その調達方法、調達ルート等、緊急時に円滑に対応できるように調達体制を確立する。
答え4
埋立地、砂礫層地盤に建設された特定製造所では、地震時に地盤面の液状化が発生しやすいので、当該場所の地盤改良等の対策を講じる。
問9 特定ガス工作物等の維持管理に関する次の記述について、「 」の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。
① 製造後20 年以上経過した溶接容器の再検査期間は「イ」である。
② 貯槽及びその附属設備の検査は、「ロ」に1回以上行う。
③ 気化装置の検査は、「ハ」に1回以上行う。
④ ボンベハウスの検査は、「ニ」に1回以上行う。
⑤ 巡視、点検及び検査の主要な記録のうち、異常箇所の記録等重要な記録及び検査の記録は、「ホ」間保存する。
⑴(イ)2年 (ロ)6ヶ月 (ハ)1年 (ニ)1年 (ホ)3年
⑵(イ)2年 (ロ)1年 (ハ)2年 (ニ)6ヶ月 (ホ)5年
⑶(イ)5年 (ロ)6ヶ月 (ハ)2年 (ニ)6ヶ月 (ホ)5年
⑷(イ)2年 (ロ)6ヶ月 (ハ)1年 (ニ)6ヶ月 (ホ)3年
⑸(イ)5年 (ロ)1年 (ハ)1年 (ニ)1年 (ホ)5年
答え4
(イ)2年 (ロ)6ヶ月 (ハ)1年 (ニ)6ヶ月 (ホ)3年