問1 ガスの燃焼に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 標準状態(0°C、0.1MPa)のガス1m^3を完全に燃焼させるために必要な最小の空気量を、理論空気量という。
⑵ ガス圧力とノズル口径が 一定ならば、ガス機器のインプットはウォッベ指数に比例する。
⑶ 濃淡燃焼は、希薄予混合バ ーナーでNOx低減を図り、ブンゼン火炎で予混合希薄火炎を保炎することにより、低NOx化と保炎性を両立している。
⑷ 各燃焼方式における一次空気の割合は、小さいものから順に、「赤火式燃焼 – セミ•ブンゼン式燃焼 – ブンゼン式燃焼 – 全一次空気式燃焼」となる。
⑸ 13A用の器具でLPガスを燃焼させると、インプット不足と逆火のおそれがある。
答え5
LP用の器具で13Aガスを燃焼させると、インプット不足と逆火のおそれがある。
問2 熱効率70%の給湯器を熱効率90%の給湯器に取り替えるとガス消費量は何倍になるか、最も近い値を選べ。ただし、有効熱量は一定とする。
⑴ 0.70 ⑵ 0.78 ⑶ 0.90 ⑷ 1.11 ⑸ 1.29
答え2
0.7/0.9
≒0.78
問3 水温15°Cのとき、20号の給湯能力で、浴槽に40°Cのお湯を200Lためるには何分要するか、最も近い値を選べ。ただし、浴槽等からの熱損失は無視できるものとする。
⑴ 10 ⑵ 13 ⑶ 15 ⑷ 17 ⑸ 20
答え1
20号の給湯能力では、上昇温度25℃のお湯を毎分20L作ることができるので
200/20
=10分
問4 家庭用ガス機器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ ガステーブルのグリル部には、全一次空気式バーナーやブンゼンバーナーが用いられている。
⑵ 回転ドラム式衣類乾燥機には、安全装置として立ち消え安全装置、過熱防止装置、回転ドラムセンサー及びドアスイッチが搭載されている。
⑶ 温水暖房システムでは、熱源機で加熱された温水が放熱器で室内の空気と熱交換し、温度の下がった温水は配管を経由し出湯される。
⑷ ファンヒーターには、使用中に何らかの原因で転倒したり強い衝撃が加わったときに、ガスを遮断する転倒時安全装置が搭載されている。
⑸ 潜熱回収型給湯器には、潜熱回収により発生するドレンのpHを改善するために、炭酸カルシウムを用いた中和器が搭載されている。
答え3
温水暖房システムでは、熱源機で加熱された温水が放熱器で室内の空気と熱交換し、温度の下がった温水は配管を経由し出湯されずに熱源機に戻る。
問5 コージェネレーションシステム及びガス冷暖房機器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ コージェネレーションの代表的なシステムには、ガスエンジン式、吸収式及び燃料電池式がある。
⑵ 燃料電池システムは、燃料電池本体(セルスタック)、燃料改質装置、インバーター、排熱回収装置等から構成される。
⑶ ガスエンジンヒートポンプ(GHP) の冷房と暖房の切り替えは、室外機内の四方(切替)弁で冷媒の流れを変えることによって行う。
⑷ 吸収式冷凍機は、液体が気化(蒸発)するときに周囲から熱量を奪う原理を利用したものである。
⑸ 吸収式冷凍機の性能を表すのに成績係数(COP)が用いられ、その値は次の式で示される。
COP = 冷凍能力(kW) / ガス加熱量(kW)
答え1
コージェネレーションの代表的なシステムには、ガスエンジン式、ガスタービン式及び燃料電池式がある。
問6 換気、給排気及びガス機器の設置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 第1種換気は、給気口側の送風機(給気機)で空気を送り込み、排気口側の送風機(排気機)から強制的に空気を送出する方法である。
⑵ 全体換気方式あるいは局所換気方式だけでは、汚れた空気を完全に排出するには十分でない場合がある。
⑶ 不完全燃焼防止機能付き開放式ガス瞬間湯沸器では、排ガス中CO濃度0.3%でバーナーのガスを自動遮断する。
⑷ 開放式ガス瞬間湯沸器は、浴室内へ設置してはならない。
⑸ 屋外式ガス機器は、排気吹出し口の周辺に障害物がある場合、燃焼排ガスが障害物に当たって給気側に流入しない位置に設置 する必要がある。
答え3
不完全燃焼防止機能付き開放式ガス瞬間湯沸器では、排ガス中CO濃度0.03%でバーナーのガスを自動遮断する。
問7 ガス機器の安全装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 給湯器の自己診断機能は、経年劣化等による給排気通路の閉そく状態をセンサーで検知し、閉そくレベルに応じた安全動作を行うものである。
⑵ 空だき安全装置は、温水機器やふろがま等が空だきした場合、温水機やふろがまが損傷する以前に、自動的にバーナーへのガス通路を閉ざすものである。
⑶ フレームロッド式立ち消え安全装置は、熱電対式立ち消え安全装置よりも 一般に立ち消え時の応答が速い。
⑷ こんろの調理油過熱防止装置は、鍋底の温度を検知し、天ぷら油の自然発火温度(約370°C)に達すると、ガス通路を遮断するものである。
⑸ ガス機器の制御や安全装置に使われるサーミスターは、温度変化によってその電気抵抗値が極めて大幅に変化する抵抗体で、温度の変化を電気的に出力するのに用いられる。
答え4
こんろの調理油過熱防止装置は、鍋底の温度を検知し、約250℃に達すると自動消火するものである。
問8 ガス栓及びガス機器の接続に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ ヒューズガス栓は、ガスヒューズが正常に作動するよう、水平に取り付ける必要がある。
⑵ 常設形ガス機器と接続具との接続には、ねじ接続を用いる。
⑶ ガスコードは、接続の着脱が頻繁に行われる移動設置形ガス機器用の接続具として用いられる。
⑷ 機器接続ガス栓は、ガス配管が金属フレキシブルホースにより配管されている場合に限って使用される。
⑸ 燃焼器用ホースは、ゴム管のもつ可とう性を活かしながら、容易に切れない、踏んでもつぶれない特長をもつ。
答え4
機器接続ガス栓は、フレキ管で配管して常設形ガス機器に直接接続する場合に限って使用される。
問9 警報器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ ガス警報器が鳴った場合、充満したガスに着火するおそれがあるため、換気扇や扇風機を使って換気してはならない。
⑵ 接触燃焼式のガス警報器では、ガス検知素子の触媒作用により、可燃性ガスが酸化反応し発熱する現象を利用している。
⑶ LPガス用ガス漏れ警報遮断装置の遮断部は、ガス漏れによって閉じた後、警報が鳴り止んでも、自動的には開かない構造となっている。
⑷ 業務用換気警報器は、給気口、排気口、エアコンの吹き出し口から1.5m以内の場所に設置してはならない。
⑸ ふろがまのある浴室内においては、天井から30cm以内で水のかからない場所であれば、浴室用の分離型CO警報器の検知部を給気口や窓の近くに設置できる。
答え5
ふろがまのある浴室内においては、天井から30cm以内で水のかからない場所であっても、浴室用の分離型CO警報器の検知部を給気口や窓の近くでは、燃焼排ガスのCO濃度が低くなる恐れのあるため設置することはできない。