ガス主任技術者試験丙種の製造科目で過去に出題された問題の中から9問抜粋し、Web上で解答できる無料クイズサイトを作成しました。
最後の「復習(理解力テスト)」では、1~9問と同じ内容の問題を掲載しております。解答後に正答率が表示されますので、復習に活用してください。
問1 LPガスの原料とガス発生方式に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 自然気化方式において、供給圧力が予測最低圧力を下回っている場合は、調整器の能力不足の可能性もある。
⑵ 自然気化方式では一般的に自動切替装置を使用し、同能力の2系列容器群を設置する。
⑶ 液の比重は、液状のLPガスとそれと同体積の4°Cの水の質量との比で表わされ、15°Cの液状プロパンの比重は約0.5である。
⑷ LPガスの蒸気圧は、その組成と温度が一定ならば、液量が多いほど高くなる。
⑸ 直射日光等により、連結された容器間に温度差が生じると、温度の高い容器から低い容器に気体又は液体のLPガスが移動する現象が生じる。
答え4
LPガスの蒸気圧は、その組成と温度が一定ならば、液量に関係なく一定。
問2 家庭用が主体の供給地点群のガス需要等に関する次の記述のうち、「 」の中の(イ)~(ニ)にあてはまる語旬の組合せとして正しいものはどれか。
・ガス需要量が最大になる日をピーク日といい、1日のガス需要量のおおむね「イ」である時間帯をピーク時という。
・ピーク時時間帯の1時間あたりの平均ガス需要量を「ロ」ガス需要量という。
・最もガス需要量の多い時間は、一般に「ハ」までの1時間で、この時間のガス需要量を最高ピーク時ガス需要量という。
・調整装置の能力の算定は、安全率を加味し、「ニ」ガス需要量の1.3倍以上とする。
⑴(イ)8%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)10~11時 (ニ)ピーク時平均
⑵(イ)16%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)18~19時 (ニ)最高ピーク時
⑶(イ)16%以上 (ロ)ピーク時平均 (ハ)10~11時 (ニ)ピーク時平均
⑷(イ)8%以上 (ロ)ピーク時平均 (ハ)18~19時 (ニ)最高ピーク時
⑸(イ)8%以上 (ロ)ピーク時最大 (ハ)18~19時 (ニ)ピーク時平均
答え4
問3 特定製造所に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 特定製造所の出入口又は出入口付近の公衆の見やすい位置に、①立入禁止、②火気厳禁、③特定製造所名、④連絡先(電話番号等)をあらわす表示を掲げた。
⑵ 告示*で定める障壁とするため、特定製造所の建物の壁を、厚さ10cm、高さ1.8m (直径9mm以上の鉄筋を縦横40cm以下の間隔に配筋)のコンクリートブロックで作った。
⑶ 貯槽及びバルク貯槽には、その外部から見やすい箇所にLPガスを貯蔵している旨の表示を行った。
⑷ ガス又は液化ガスを通ずる特定ガス工作物(配管を除く)と火気設備とは8m以上の離隔距離をとった。
⑸ 50kg容器25本2系列を貯蔵し、床面積25m^2の特定製造所の入口近くに、能力単位 B-10以上の消火器を2本設置した。
*告示とは、「ガス工作物の技術上の基準の細目を定める告示」のことである。
答え2
コンクリートブロックの厚さが15cm以上であること。
問4 ボンベハウスの構造に関する次の記述について、「 」の中の(イ)~(ホ)に当てはまる数値の組合せとして正しいものはどれか。
① 50kg容器の転倒角度は「イ」度であるので、設置面が水平でないと、小さな地震でも転倒する危険がある。
② 強制換気のボンベハウスの場合、換気装置の通風能力は床面積1m^2につき「ロ」m^3/min以上とする。
③ 容器の転倒防止のために施す鎖掛けは、適切な容器群ごとに1本の鎖で行う場合、容器高さの「ハ」の位置に、壁と容器の隙間を小さくなるようにすることが望ましい。
④ 建物出入口の扉を障壁構造とするために、厚さ6mm以上の鋼板を使用し、周囲の建物壁との重ね代を「ニ」mm以上とする。
⑤ 自然換気の場合の換気口を、通風可能面積の合計を床面積1m^2につき「ホ」cm^2以上かつ2方向以上に分散して設置する。
⑴(イ)15 (ロ)0.5 (ハ)3/4 (ニ)50 (ホ)300
⑵(イ)30 (ロ)1 (ハ)1/2 (ニ)50 (ホ)200
⑶(イ)15 (ロ)0.5 (ハ)3/4 (ニ)30 (ホ)100
⑷(イ)30 (ロ)1 (ハ)1/2 (ニ)50 (ホ)300
⑸(イ)15 (ロ)0.5 (ハ)3/4 (ニ)30 (ホ)200
答え1
問5 貯蔵量3,000kg未満の地下設置式バルク貯槽の設置・施工等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ バルク貯槽の頂部は、30cm以上地盤面から下になるようにバルク貯槽を直理設し、埋戻しには石塊等のない土又は砂を用いた。
⑵ 埋設後のバルク貯槽の位置を示すため、バルク貯槽の水平投影図の四角に標識杭を理め込んだ。
⑶ バルク貯槽と火気設備との離隔距離を6mとした。
⑷ バルク貯槽と保安物件との離隔距離をゼロとした。
⑸ バルク貯槽本体が直接地盤面下に埋設されているので、静電気除去措置は講じなかった。
答え3
バルク貯槽と火気設備との離隔距離は8m以上とすること。
問6 貯槽の附属設備に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 安全弁の吹始め圧力は、実際に吹始めるときの入口側の圧力であり、設定圧力の90%を超え100%以下である。
⑵ 玉形弁(グローブバルブ)は、弁体を完全に上部に引き上げて弁を開くため、仕切弁に比べて圧力損失が少なく、大口径配管用に用いられている。
⑶ ブルドン管圧力計は、原則として貯槽等の最高使用圧力の1.5~2倍のものを選定の目安とする。
⑷ LPガスの貯槽には、ガラスを通じて液面を直接観測できるよろい装ガラス管液面計(クリンガー式)が一般に使用される。
⑸ 5,000リットル以上の貯槽に取り付けた液用配管に、当該貯槽及び当該配管の外側から5m以上離れた位置において操作できる緊急遮断弁を設けた。
答え2
仕切弁は、弁体を完全に上部に引き上げて弁を開くため、玉形弁(グローブバルブ)に比べて圧力損失が少なく、大口径配管用に用いられている。
問7 調整装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 分離型調整器は、一次用調整と二次用調整器とが分離しているため、中間圧による供給方式の場合に使用できる。
⑵ 2個の二段減圧式一次用調整器の出口側を共通になるように接続した自動切替調整器では、調整器の設定圧力を高く設定したものが使用側となる。
⑶ 自動切替式一体型調整器及び二段減圧式一体型調整器とも出口圧力の下限値は、2.3kPaに設定されている。
⑷ 自動切替式調整器を中途からスタートする場合には、残液の少ない方を使用側としてスタートする。
⑸ 中間圧供給を行う場合の特定製造所の外に設けられる調整装置(二段二次用調整器等)は、ガス事業法では整圧器という。
答え3
自動切替式一体型調整器及び二段減圧式一体型調整器とも出口圧力の下限値は、2.55kPaに設定されている。
問8 特定製造所の地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 50kg容器による自然気化方式においては、容器の転倒防止措置を講じ、また、集合管の支持強化や、フレキ管の設置等により配管の伸縮性を確保する。
⑵ 感震自動ガス遮断装置を設置する。
⑶ 50kg容器による自然気化方式において、根元バルブ(液取出し用根元バルブを除く)は逆止弁付バルブを使用しない。
⑷ バルク貯槽方式や貯槽方式においては、液取出弁からLPGを送り出すための液配管に緊急遮断装置の設置を行う。
⑸ 配管においては、供給配管の溶接化や理設配管部のポリエチレン化を進める。
答え3
50kg容器による自然気化方式において、根元バルブ(液取出し用根元バルブを除く)は逆止弁付バルブを使用すること。
問9 特定ガス工作物等の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 容器再検査の充てん期限を過ぎた容器は、新たに充てんしてはならない。
⑵ 20年以上経過した溶接容器の再検査期間は2年である。
⑶ 点検時においては、設備の漏えいの有無の確認は、特に規定しない限り、点検部分の臭気、異音等がないことを確認する方法により行う。
⑷ 特定製造所のさく、へいの損傷、連絡先等を記載した表示の損傷、屋根の損傷、障壁の損傷、周囲の工事等について必要に応じ点検する。
⑸ 液送ポンプ及びコンプレッサーの検査は、1年に1回以上行う。
答え5
液送ポンプ及びコンプレッサーの検査は、6ヶ月に1回以上行う。