ガス主任技術者試験 基礎理論(計算問題)乙種 過去問Webクイズ① 一問一答形式 2023.03.222025.03.31 乙種ガス主任技術者試験の基礎理論科目で過去に出題された問題の中で、計算を用いる問題を9問抜粋しました。 基礎理論 乙種 計算問題1 一定質量の理想気体を圧力100kPa、温度300K、体積30m³の状態から、圧力400kPa、温度400Kの状態にした時の体積(m³)として最も近い値はどれか 1) 10 2) 20 3) 30 4) 40 5) 50 残念! ⑴10 この問題を解くためには、理想気体の状態方程式を使用します。 理想気体の状態方程式は次のように表されます。 P•V = n•R•T ここで、 P は圧力 V は体積 n はモル数 R は気体定数 T は温度 同じ質量の理想気体について、初期状態と最終状態の関係を次のように表すことができます。 (P1•V1) / T1 = (P2•V2)/ T2 与えられた条件を使用して計算します。 初期状態: P1=100 kPa、T1=300 K、V1=30 m³ 最終状態: P2=400 kPa、T2=400 K これらの値を式に代入して、最終状態の体積 V2 を求めます。 (100×30) / 300 = (400×V2) / 400 まず、初期状態の計算を行います。 V2 = (100×30) / 300 V2= 10 したがって、値は ⑴10 になります。 正解! ⑴10 この問題を解くためには、理想気体の状態方程式を使用します。 理想気体の状態方程式は次のように表されます。 P•V = n•R•T ここで、 P は圧力 V は体積 n はモル数 R は気体定数 T は温度 同じ質量の理想気体について、初期状態と最終状態の関係を次のように表すことができます。 (P1•V1) / T1 = (P2•V2)/ T2 与えられた条件を使用して計算します。 初期状態: P1=100 kPa、T1=300 K、V1=30 m³ 最終状態: P2=400 kPa、T2=400 K これらの値を式に代入して、最終状態の体積 V2 を求めます。 (100×30) / 300 = (400×V2) / 400 まず、初期状態の計算を行います。 V2 = (100×30) / 300 V2= 10 したがって、値は ⑴10 になります。 あなたのスコアは平均スコアは 47% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題2 真空にした金属容器にメタン32g、酸素32gを入れたところ、全圧が3.0MPaとなった。メタンの分圧(MPa)として最も近い値はどれか。 1) 0.5 2) 1.0 3) 1.5 4) 2.0 5) 2.5 残念! ⑷2.0 この問題を解くためには、ドルトンの分圧の法則を使用します。ドルトンの分圧の法則によれば、メタンの分圧は全圧にメタンのモル分率をかけたものになります。 まず、メタン (CH₄) と酸素 (O₂) のモル数を計算します。 メタンのモル質量は約 16 g/mol です。 酸素のモル質量は約 32 g/mol です。 メタンのモル数 n1: n1 = 32 g / 16 g/mol = 2 mol 酸素のモル数 n2: n2 = 32 g / 32 g/mol = 1 mol 合計モル数: 2 mol + 1 mol = 3 mol メタンのモル分率 = メタンのモル数 / 全体のモル数 = 2 mol / 3 mol = 2/3 メタンの分圧 = 全圧 × メタンのモル分率 = 3.0 MPa × (2/3) = 2.0 MPa したがって、答えは⑷2.0 です。 正解! ⑷2.0 この問題を解くためには、ドルトンの分圧の法則を使用します。ドルトンの分圧の法則によれば、メタンの分圧は全圧にメタンのモル分率をかけたものになります。 まず、メタン (CH₄) と酸素 (O₂) のモル数を計算します。 メタンのモル質量は約 16 g/mol です。 酸素のモル質量は約 32 g/mol です。 メタンのモル数 n1: n1 = 32 g / 16 g/mol = 2 mol 酸素のモル数 n2: n2 = 32 g / 32 g/mol = 1 mol 合計モル数: 2 mol + 1 mol = 3 mol メタンのモル分率 = メタンのモル数 / 全体のモル数 = 2 mol / 3 mol = 2/3 メタンの分圧 = 全圧 × メタンのモル分率 = 3.0 MPa × (2/3) = 2.0 MPa したがって、答えは⑷2.0 です。 あなたのスコアは平均スコアは 47% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題3 圧力100kPaの理想気体10m³を定圧膨張させて12m³にした。このとき、理想気体がした仕事(kJ)として最も近い値はどれか。ただし、外気の圧力は100kPaとする。 1) 10 2) 20 3) 50 4) 120 5) 200 残念! ⑸200 この問題を解くためには、定圧膨張における仕事を計算します。 定圧膨張における仕事 W は次の式で求められます。 W = P•ΔV ここで、 Pは圧力 (100 kPa = 100,000 Pa) ΔVは体積の変化 (12 m³ - 10 m³ = 2 m³) これらの値を式に代入して計算します。 W = 100,000×2 W = 200,000 J W = 200 kJ 正解! ⑸200 この問題を解くためには、定圧膨張における仕事を計算します。 定圧膨張における仕事 W は次の式で求められます。 W = P•ΔV ここで、 Pは圧力 (100 kPa = 100,000 Pa) ΔVは体積の変化 (12 m³ - 10 m³ = 2 m³) これらの値を式に代入して計算します。 W = 100,000×2 W = 200,000 J W = 200 kJ あなたのスコアは平均スコアは 39% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題4 次のメタン改質反応の標準反応熱(kJ/mol)に最も近い値はどれか。 CH4+2H2O→CO2+4H2 ただし、すべての物質は気相とし、各成分の標準生成熱(kJ/mol)は次の値とする。 CH4:-75 H2O:-242 CO2:-394 H2:0 1) -711 2) -165 3) -77 4) 77 5) 165 残念! ⑸165 この問題を解くためには、反応の標準反応エンタルピー変化 (ΔH) を計算します。反応の標準反応エンタルピー変化は、生成物の標準生成熱の合計から反応物の標準生成熱の合計を引いたものです。 反応式と各成分の標準生成熱は次の通りです: CH4+2H2O→CO2+4H2 CH4: -75 kJ/mol H2O: -242 kJ/mol CO2: -394 kJ/mol H2: 0 kJ/mol 生成物の標準生成熱の合計を計算します ΔH1 = CO2+4H2 = −394 + 4×0 = −394 kJ/mol 反応物の標準生成熱の合計を計算します ΔH2 = CH4+2H2O = −75 + 2×(−242) = −75 −484 = −559 kJ/mol 標準反応エンタルピー変化 (ΔH) を計算します ΔH = ΔH1−ΔH2 = −394−(−559) = −394+559 = 165 kJ/mol 正解! ⑸165 この問題を解くためには、反応の標準反応エンタルピー変化 (ΔH) を計算します。反応の標準反応エンタルピー変化は、生成物の標準生成熱の合計から反応物の標準生成熱の合計を引いたものです。 反応式と各成分の標準生成熱は次の通りです: CH4+2H2O→CO2+4H2 CH4: -75 kJ/mol H2O: -242 kJ/mol CO2: -394 kJ/mol H2: 0 kJ/mol 生成物の標準生成熱の合計を計算します ΔH1 = CO2+4H2 = −394 + 4×0 = −394 kJ/mol 反応物の標準生成熱の合計を計算します ΔH2 = CH4+2H2O = −75 + 2×(−242) = −75 −484 = −559 kJ/mol 標準反応エンタルピー変化 (ΔH) を計算します ΔH = ΔH1−ΔH2 = −394−(−559) = −394+559 = 165 kJ/mol あなたのスコアは平均スコアは 57% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題5 プロパン1m³を完全燃焼するのに必要な理論空気量(m³)として最も近い値はどれか。ただし、空気中の窒素と酸素の体積比は4:1とする。 1) 22 2) 23 3) 25 4) 27 5) 30 残念! ⑶25 プロパン(C₃H₈)の完全燃焼反応式は次のとおりです。 C₃H₈ + 5O₂ → 3CO₂ + 4H₂O この式から、プロパン1モルを燃焼させるのに酸素5モルが必要です。 プロパンのモル体積は、標準状態(0℃、1気圧)で約22.4 L/molです。 したがって、1m³(1000L)のプロパンのモル数は、 1000 L / 22.4 L/mol ≒ 44.6 mol よって、必要な酸素のモル数は、 44.6 mol × 5 = 223 mol 酸素のモル体積も標準状態では約22.4 L/molなので、必要な酸素の体積は、 223 mol × 22.4 L/mol ≒ 4998 L ≒ 5 m³ 空気中の酸素の体積分率は1/5なので、必要な空気量は、 5 m³ × 5 = 25 m³ したがって、プロパン1m³を完全燃焼するのに必要な理論空気量は約25m³です。 答えは⑶25 です。 ↓↓簡単な解き方↓↓ C3H8+5O2→3CO2+4H2O プロパン1molを燃焼させるのに酸素5molが必要 空気中の酸素の体積分率は1/5なので、必要な空気量は、 5 m³ × 5 = 25 m³ 正解! ⑶25 プロパン(C₃H₈)の完全燃焼反応式は次のとおりです。 C₃H₈ + 5O₂ → 3CO₂ + 4H₂O この式から、プロパン1モルを燃焼させるのに酸素5モルが必要です。 プロパンのモル体積は、標準状態(0℃、1気圧)で約22.4 L/molです。 したがって、1m³(1000L)のプロパンのモル数は、 1000 L / 22.4 L/mol ≒ 44.6 mol よって、必要な酸素のモル数は、 44.6 mol × 5 = 223 mol 酸素のモル体積も標準状態では約22.4 L/molなので、必要な酸素の体積は、 223 mol × 22.4 L/mol ≒ 4998 L ≒ 5 m³ 空気中の酸素の体積分率は1/5なので、必要な空気量は、 5 m³ × 5 = 25 m³ したがって、プロパン1m³を完全燃焼するのに必要な理論空気量は約25m³です。 答えは⑶25 です。 ↓↓簡単な解き方↓↓ C3H8+5O2→3CO2+4H2O プロパン1molを燃焼させるのに酸素5molが必要 空気中の酸素の体積分率は1/5なので、必要な空気量は、 5 m³ × 5 = 25 m³ あなたのスコアは平均スコアは 60% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題6 内径0.1mの直円管に、動粘度1.7×10^-5 m²/sのガスが流れている。平均流速が3.4m/sのとき、レイノルズ数の値として最も近い値はどれか。 1) 15×10⁵ 2) 1×10⁵ 3) 2×10⁴ 4) 4×10³ 5) 8×10² 残念! ⑶2×10⁴ この問題を解くためには、レイノルズ数を計算します。 レイノルズ数 Re は次の式で求められます: Re = v⋅D / μ ここで、 v は平均流速 (3.4 m/s) D は管の内径 (0.1 m) μ は動粘度 (1.7×10^-5 m²/s) これらの値を式に代入して計算します: Re = (3.4 m/s × 0.1 m) / (1.7×10^−5 m²/s) Re = 0.34 / (1.7×10^−5) Re = 2×10⁴ 正解! ⑶2×10⁴ この問題を解くためには、レイノルズ数を計算します。 レイノルズ数 Re は次の式で求められます: Re = v⋅D / μ ここで、 v は平均流速 (3.4 m/s) D は管の内径 (0.1 m) μ は動粘度 (1.7×10^-5 m²/s) これらの値を式に代入して計算します: Re = (3.4 m/s × 0.1 m) / (1.7×10^−5 m²/s) Re = 0.34 / (1.7×10^−5) Re = 2×10⁴ あなたのスコアは平均スコアは 51% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題7 平板の両面に温度差があり、ある面積に対する伝熱量がQ1(W)であった。その面積を2倍にし、かつ平板の両面の温度差を2倍にしたときの伝熱量をQ2(W)とした場合、Q2/Q1として最も近い値はどれか。 1) 0.5 2) 1 3) 2 4) 4 5) 8 残念! ⑷4 伝熱量 Q は次の式で表されます: Q = k⋅A⋅ΔT ここで、 kは伝熱係数 Aは面積 ΔTは温度差 元の伝熱量 Q1 は次のように表されます: Q1 = k⋅A⋅ΔT 面積を2倍にし、温度差を2倍にした場合の伝熱量 Q2 は次のように表されます: Q2 = k⋅(2A)⋅(2ΔT) = 4⋅k⋅A⋅ΔT Q2 / Q1 = (4⋅k⋅A⋅ΔT) / (k⋅A⋅ΔT) = 4 したがって、Q2 は Q1 の4倍になります。 正解! ⑷4 伝熱量 Q は次の式で表されます: Q = k⋅A⋅ΔT ここで、 kは伝熱係数 Aは面積 ΔTは温度差 元の伝熱量 Q1 は次のように表されます: Q1 = k⋅A⋅ΔT 面積を2倍にし、温度差を2倍にした場合の伝熱量 Q2 は次のように表されます: Q2 = k⋅(2A)⋅(2ΔT) = 4⋅k⋅A⋅ΔT Q2 / Q1 = (4⋅k⋅A⋅ΔT) / (k⋅A⋅ΔT) = 4 したがって、Q2 は Q1 の4倍になります。 あなたのスコアは平均スコアは 35% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題8 熱交換器において高温流体は、入口温度が220°C、出口温度が70°Cであった。低温流体の入口温度が20℃の時、高温流体の温度効率(%)として最も近い値はどれか。 1) 55 2) 60 3) 65 4) 70 5) 75 残念! ⑸75 高温流体の温度効率 (η) を計算するためには、次の式を使用します: η = {(T1−T2) / (T1−T3)} × 100 ここで、 T1 は高温流体の入口温度 (220°C) T2 は高温流体の出口温度 (70°C) T3 は低温流体の入口温度 (20°C) これらの値を式に代入して計算します: η = {(220−70) / (220−20)} × 100 η = (150/200) × 100 η = 0.75×100 η = 75% 正解! ⑸75 高温流体の温度効率 (η) を計算するためには、次の式を使用します: η = {(T1−T2) / (T1−T3)} × 100 ここで、 T1 は高温流体の入口温度 (220°C) T2 は高温流体の出口温度 (70°C) T3 は低温流体の入口温度 (20°C) これらの値を式に代入して計算します: η = {(220−70) / (220−20)} × 100 η = (150/200) × 100 η = 0.75×100 η = 75% あなたのスコアは平均スコアは 56% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する 基礎理論 乙種 計算問題9 カルノーサイクルにおいて、次の温度条件のうち、熱効率が最大となるのはどれか。 ⑴ 高温熱源:1600K 低温熱源:400K ⑵ 高温熱源:1600K 低温熱源:500K ⑶ 高温熱源:1600K 低温熱源:600K ⑷ 高温熱源:1700K 低温熱源:500K ⑸ 高温熱源:1500K 低温熱源:300K 1 2 3 4 5 残念! ⑸高温熱源:1500K 低温熱源:300K カルノーサイクルの熱効率は次の式で求められます。 η = (Th-Tl) / Th 高温熱源:Th、低温熱源:Tl ⑸高温熱源:1500K 低温熱源:300Kの場合、 (1500-300) / 1500 = 0.8 ⑸が設問の中で最大値になる。 正解! ⑸高温熱源:1500K 低温熱源:300K カルノーサイクルの熱効率は次の式で求められます。 η = (Th-Tl) / Th 高温熱源:Th、低温熱源:Tl ⑸高温熱源:1500K 低温熱源:300Kの場合、 (1500-300) / 1500 = 0.8 ⑸が設問の中で最大値になる。 あなたのスコアは平均スコアは 57% LinkedIn Facebook VKontakte 0% クイズを再開する