基礎理論【甲種】圧力損失、オリフィスメーターの式、管摩擦 全4問

圧力損失

1.


あるオリフィスメーターに窒素を流量100m^3/hで流したとき、差圧が2.8kPaであった。このオリフィスメーターにメタンを流して、差圧が3.2kPaになったときのメタンの流量(m^3/h)として、最も近い値はどれか。ただし、いずれのガスを流したときも、温度、圧力の条件は同じで、オリフィスの流量係数も変わらないものとする。また、いずれのガスも理想気体として取り扱えるものとする。

  • ⑴70
  • ⑵90
  • ⑶100
  • ⑷120
  • ⑸140

正解!正解!

不正解!不正解!

⑸140

空気:28.8mol
メタン比重γ=16/28.8
=0.56
窒素比重γ=28/28.8
=0.97

オリフィスメーターの流量の公式より
Q=K√(P1-P2)/√γを用いる

窒素の流量:100=K√(2.8/0.97)
K=100/√(2.8/0.97)

メタンの流量
Q=K√(3.2/0.56)
窒素の流量から求めた比例定数Kを用いて
Q=100/√(2.8/0.97)×√(3.2/0.56)
≒140 m^3/h

2.


あるオリフィスメーターを窒素で検定したところ、流量10m^3/hのときの差圧が560Paであった。このオリフィスメーターに、メタンガス10m^3/hを流したときに発生する差圧(Pa)として最も近い値は、次の(1)~(5)のどれか。ただし、オリフィスの流量係数、メーター入口での気体の温度、圧力は窒素とメタンで変わらないものとする。

  • ⑴180
  • ⑵320
  • ⑶420
  • ⑷560
  • ⑸980

正解!正解!

不正解!不正解!

⑵320

窒素N2の比重:28/28.84より0.97
メタンCH4の比重:16/28.84より0.55
オリフィスの式より
Q=√(ΔP/s)
√(ΔP1/0.97)=√(ΔP2/0.55)
ΔP2=ΔP1×0.55/0.97
ΔP2=560×0.57
ΔP2=319 (Pa)

オリフィスメーターの式

3.


オリフィスメーターを用いてメタンガスの流量を測定したところ、流量5m^3/hのときの差圧が1kPaであった。差圧が4kPaになったときの流量(m^3/h)として最も近い値はどれか。ただし、流量係数など他の条件は変わらないものとする。

  • ⑴2.5
  • ⑵5
  • ⑶10
  • ⑷20
  • ⑸80

正解!正解!

不正解!不正解!

⑶10

オリフィスメーターの式
Q=K√(Δp/γ)
Q:流量、Δp:差圧、γ:比重
5=K√(1/γ)…①
Q2=K√(4/γ)…②
①と②より
Q2=10

管摩擦

4.


150mmの直円管の中を平均流速2m/sでガスが流れているとき、損失へッドが0.3mであった。この直円管の長さ(m)として、最も近い値はどれか。ただし、管摩擦係数は0.03、重力加速度は10m/s^2とし、直円管内の流れは完全に発達した状態とする。

  • ⑴4.5
  • ⑵7.5
  • ⑶15
  • ⑷750
  • ⑸7500

正解!正解!

不正解!不正解!

⑵7.5

ダルシーワイスバッハの式より、
Δh=λ(L/d)(v^2/2g)
Δh:損失へッド(m)
λ:管摩擦係数
L:直円管の長さ(m)
d:管内径(m)
v:平均流速(m/s)
g:重力加速度(m/s^2)
L=7.5 m