基礎理論【甲種】混合ガスの燃焼範囲、ピトー管、層流と乱流 全5問

 混合ガスの燃焼範囲

1.


メ夕ン80vol%、エタン12vol%、プロパン8vol%からなる混合ガスの空気中における燃焼下限界(vol%)として、最も近い値はどれか。ただし、同条件における単体ガスの燃焼下限界は、メ夕ン5vol%、エタン3vol%、プロパン2vol%とする。

  • ⑴4.2
  • ⑵4.3
  • ⑶4.4
  • ⑷4.5
  • ⑸4.6

正解!正解!

不正解!不正解!

⑴4.2

ルシャトリエの式より、
1 / (80/5+12/3+8/2)
≒4.2(vol%

ピトー管

2.


温度25°Cの空気の流速を測るため、ピトー管を用いて液差圧を測ると120mmであった。ここにガス比重(空気を1とする)0.5の気体を流すと、液差圧は240mmになった。ガス比重0.5の気体の流速は、温度25°Cの空気の流速の何倍か。ただし、気体の密度は封液の密度と比較すると、十分小さく無視できるとする。

  • ⑴0.5
  • ⑵1
  • ⑶2
  • ⑷4
  • ⑸8

正解!正解!

不正解!不正解!

⑶2

ガス比重 / 空気比重=2
=0.5/1
=2

3.


ピトー管を用いて気体の流速を測定したところ、ピトー管につないだマ丿メー夕ーの液面高さの差は13mmであった。気体の密度は1.04kg/m^3、マ丿メー夕ー内の液体の密度は800kg/m^3であるとき、気体の流速(m/s)として、最も近い値はどれか。ただし、 重力加速度は10m/s^2 とする。 
⑴4,⑵10,⑶12,⑷14,⑸20

  • ⑴4
  • ⑵10
  • ⑶12
  • ⑷14
  • ⑸20

正解!正解!

不正解!不正解!

⑷14

ベルヌーイの式より、
u=√2(ρ`-ρ)•g•H / √ρ
より、
u=14 m/s

層流と乱流

4.


内径が10cmの円管と5cmの円管に同流量の水が流れている。このとき内径5cmの円管内のレイノルズ数は、内径10cmの円管内のレイノルズ数の何倍か。最も近い値は、次の⑴~⑸のどれか。ただし、内径が10cmの円管内の水の平均流速は2m/sであり、両円管内の水の密度と粘度をそれぞれ1,000kg/m^3、0.001Pa•s とする。

  • 
⑴0.125
  • ⑵0.5
  • ⑶2.0
  • ⑷4.0
  • ⑸8.0

正解!正解!

不正解!不正解!

⑶2.0

レイノズル数Re=ρ•u•d/μ
ρ:密度、u:平均流速、d:管径、μ:粘度
内径が10cmの断面積は25m^3、
内径が5cmの断面積は6.25m^3になる
25:6.25 = 4:1なので
平均流速は、内径5cmの方が4倍大きくなる
内径が10cmの円管内の水の平均流速は2m/sなので
レイノルズ数は、内径5cm×4:内径が10cm×1より
20:10より2倍になる。

5.


直円管に空気を流したときのレイノルズ数が2000であった。同じ直円管に水を流したところ、平均流速は空気を流したときの1/4になった。このときのレイノルズ数として、最も近い値はどれか。ただし、空気の動粘度は16mm^2/s、水の動粘度は0.8mm^2/sとする。

  • ⑴10000
  • ⑵20000
  • ⑶40000
  • ⑷50000
  • ⑸80000

正解!正解!

不正解!不正解!

⑴10000

Re=v•d/μを用いる
Re:レイノルズ数
v:平均流速
D:管径
μ:動粘度

空気の平均流速と管径を求める
v•d=Re•μより
v•d=2000×16
v•d=32000

水のレイノルズ数Re=v•d/μ
平均流速は空気を流したときの1/4
先ほど求めた式より
Re=v•d/μ
Re=1/4×32000×0.8
=10000