過去に出題された問題の中から9問抜粋し一問一答形式のクイズをご用意しました。
ぜひ最後までチャレンジしてみてください。
最後の「復習(理解力テスト)」では、1~9問と同じ内容の問題を掲載しております。解答後に正答率が表示されますので、どのくらい覚えられたか復習してみてください。
問1 供給計画と供給管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 供給計画とは、ガス需要の増減、供給区域の拡大等を予測し、常に安定した圧力で供給できるよう供給施設の増強又は改廃を計画することである。
⑵ 低圧供給方式は、製造所から需要家に低圧で直接供給する方式である。
⑶ 導管網解析には、ハーディー・クロス法等の静的(定常)解析手法が広く用いられている。
⑷ 低圧の導管計画において、計画区域の需要家件数及び各需要家のガス機器の種類と台数が推定できたので、同時使用率を用いてピーク時ガス量を算定した。
⑸ 中圧導管のガス流量公式において、ガス流量は起点におけるゲージ圧力の2乗と終点におけるゲージ圧力の2乗との差の平方根に比例する。
答え5
中圧導管のガス流量公式において、ガス流量は起点における絶対圧力の2乗と終点における絶対圧力の2乗との差の平方根に比例する。
・絶対圧力→大気圧
・ゲージ圧力→絶対圧力と大気圧の差
問2 整圧器の二次側圧力の異常低下の原因として誤っているものはどれか。
⑴ 整圧器能力不足
⑵ フィルターのダスト類詰まり
⑶ 直動式整圧器のメインスピンドル固着
⑷ レイノルド式整圧器の低圧補助ガバナの開度不足
⑸ フィッシャー式整圧器のメインバルブの締め切り不良
答え2
フィッシャー式整圧器のメインバルブの締め切り不良は二次側圧力の異常上昇の原因になる
問3 マイコンメーター(使用最大流量Qmax 16m^3/h以下)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 圧カスイッチは差圧検知方式で、ガス圧力が正常な状態ではON、ガス圧力が異常低下するとOFFになる構造となっている。
⑵ 上流側ガス供給圧力が0.2kPaを下回った場合、遮断する。
⑶ ガス栓の誤開放やゴム管外れ等、メーター下流側に異常な大流量が流れた場合、遮断する。
⑷ 遮断弁は、コントローラーからの瞬時の電流で遮断する。
⑸ 内蔵している感震器は、少々の傾斜状態であれば自動水平調整を行う。
答え1
圧カスイッチは差圧検知方式で、ガス圧力が正常な状態ではOFF、ガス圧力が異常低下するとONになる構造となっている。
問4 管径100mm、長さ20mの鋼管の管体温度が一様に50℃で上昇した場合の鋼管の伸び量(mm)として最も近い値はどれか。ただし、鋼管の両端や周囲は拘束されていないものとし、内圧や自重は無視する。
(条件)
線膨張係数 1.0×10^(-5) 1/℃
⑴1 ⑵5 ⑶10 ⑷50 ⑸100
答え3
伸び量δ = 線膨張係数α × 温度変化幅ΔT × 長さL
=1.0×10^(-5) × 50 × 20000
=10 (mm)
問5 導管の腐食と防食に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 鋳鉄管と鋼管が電気的に接続されている場合、鋼管が腐食する傾向がある。
⑵ マグネシウムは鉄より自然電位が低い。
⑶ 流電陽極法は外部電源法に比べて電圧が小さいため、導管の塗装の抵抗が小さい場合は適さない。
⑷ 選択排流法とは、導管と電気鉄道のレールを接続する回路に直流電源装置を入れて、レールに排流する方法である。
⑸ 防食設備の点検は、土壌の湿潤期や電気鉄道運行時等、防食状況の悪い時期や時間帯を選んで行うことが望ましい。
答え4
強制排流法とは、導管と電気鉄道のレールを接続する回路に直流電源装置を入れて、レールに排流する方法である。
問6 導管の溶接欠陥に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 溶込み不良とは、容接金属と母材又は溶接金属どうしが溶着していない状態をいう。
⑵ アンダカットとは、表面における溶接金属と母材の境界が凹んだ状態をいう。
⑶ ブローホールの発生原因として、溶接棒の吸湿や過大電流がある。
⑷ クレータとは、ビードが終端まで行き渡らず、くぼんだ状態をいう。
⑸ パイプとは、溶接金属内に細長く尾を引いている空洞が生じた状態をいう。
答え1
融合不良とは、容接金属と母材又は溶接金属どうしが溶着していない状態をいう。
溶込み不良は、開先の一部がそのまま残った状態の欠陥である。
問7 非破壊試験に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 放射線透過試験では、ブローホールのある部分を放射線フィルムで露光すると、健全部より濃度が濃くなる。
⑵ 超音波探傷試験は、内部のきずからの超音波の反射により、位置や大きさを検出する。
⑶ 磁粉探傷試験では、磁粉模様を観察することで、きずの存在を知ることができる。
⑷ 浸透探傷試験は、けい光性又は染色性浸透液と現像液を用いて、きずを検出する。
⑸ 溶接部にきずが存在する場合、超音波探傷試験と磁粉探傷試験のどちらを用いても同様に検出できる。
答え5
溶接部にきずが存在する場合、超音波探傷試験と放射線透過試験のどちらを用いても同様に検出できる。
問8 ガス漏えい検査及びガス検知器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 半導体式ガス検知器は低濃度での検知感度が高いことから、家庭用ガス警報器や埋設管のガス漏えい調査に使用される。
⑵ 水素炎イオン化式ガス検知器は、水素炎の中に可燃性ガスが入ると炎の電気伝導度が増大する現象を利用したものであり、すべての可燃性ガスを検知できる。
⑶ 可燃性ガス検知器は、電気抵抗が温度に比例することを利用したものであり、湧出メタンと都市ガスを識別するための検知器もある。
⑷ サーミスター式ガス検知器は、ガスと空気の熱伝導度が異なることを測定原理としたものである。
⑸ 埋設本支管の漏えい検査方法には、地表の空気を吸引しながらガス検知器を用いて検査する方法のほか、ボーリングを行いガス検知器又は臭気により検査する方法、圧力保持による方法がある。
答え2
水素炎イオン化式ガス検知器は、水素炎の中に可燃性ガスが入ると炎の電気伝導度が増大する現象を利用したものであり、炭化水素のみ検知可能。
問9 地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ 中低圧導管の耐震性を評価するときの設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に地域別補正係数と管種・埋設条件別補正係数を乗じて求められる。
口 中低圧導管の耐震性は、地盤変位吸収能力が設計地盤変位を上回る場合、耐震性を有すると評価される。
ハ 低圧の復旧は、復旧ブロックごとに、閉栓、被害箇所の調査と修理、エアパージ、開栓の順に行う。
ニ 効率的な復旧を進めるために、供給停止ブロックをいくつか統合したブロックを復旧ブロックという。
ホ 移動式ガス発生設備のうち、圧縮ガス式(CNG式)は、低温用容器に充てんされた熱量調整及び付臭済みの液化天然ガスを気化して供給する方式である。
答え2
ニ ×
効率的な復旧を進めるために、供給停止ブロックを分解したブロックを復旧ブロックという。
ホ ×
移動式ガス発生設備のうち、液化ガス式(LNG式)は、低温用容器に充てんされた熱量調整及び付臭済みの液化天然ガスを気化して供給する方式である。
復習(理解力テスト)