ガス主任技術者試験 供給 丙種 過去問Webクイズ① 一問一答形式

ガス主任技術者試験丙種の製造科目で過去に出題された問題の中から9問抜粋し、Web上で解答できる無料クイズサイトを作成しました。

問1 LPガスによる供給方式、供給計画に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 低圧供給方式とは、特定製造所内から需要家の使用圧力で直接供給する方式である。

⑵ 低圧供給方式のガス栓出口圧力は、2.2~3.2kPaを確保する。

⑶ 低圧供給方式は、工業用及び業務用等で大型燃焼機器等を使用する場合や、集合住宅等大量のガスが必要なときに有効である。

⑷ 立上り、立下り管によるガスの圧力変化 (Pa)は、次式で求められる。

h=9.80665 × 1.293 × (S-1) × H

S:ガス比重(空気を1とする)

H:立上り、立下り管の高さの差(m)

⑸ 最大ガス需要量は、個別需要家のガス需要量を算出した後、需要家戸数による同時使用事を乗じて算出する。

答え

答え3

中間圧供給方式は、工業用及び業務用等で大型燃焼機器等を使用する場合や、集合住宅等大量のガスが必要なときに有効である。

問2 低圧導管の口径決定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ LPガスを立上がり配管で供給する場合、高所の圧力は低所の圧力より低くなる。

⑵ ガスが導管の中を流れるとき、導管壁とガスとの摩擦あるいは、ガス相互間の摩擦によって圧力が上昇し、上流側と下流側で圧力差が生じる。

⑶ 最大ガス需要量を算出する際の需要家同時使用率は、需要家戸数の規模に応じた値を用いる。

⑷ 導管の圧力損失を求める場合、バルブ、継手等の圧力損失を直管部の圧力損失に加える必要がある。

⑸ 一般に許容圧力損失から導管口径を求めるには、計算式による方法と早見表による方法がある。

答え

答え2

ガスが導管の中を流れるとき、導管壁とガスとの摩擦あるいは、ガス相互間の摩擦によって圧力が低下し、上流側と下流側で圧力差が生じる。

問3 LPガス用の整圧器の附属装置に関する次の記述のうち、「 」の中のにあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

①遮断装置
整圧器に流入するガスを必要に応じて遮断するため、整圧器の「イ」に設ける。

②不純物除去装置
導管内のダストを除去するため、整圧器の「ロ」に設ける。

③自記圧力計
「ハ」圧力を記録するため取り付けなければならない。
④昇圧防止装置
「ニ」の圧力が上昇することを防止するため設けなければならない。

⑴(イ)入口 (ロ)一次側 (ハ)入口 (ニ)二次側

⑵(イ)出口 (ロ)一次側 (ハ)入口 (ニ)二次側

⑶(イ)出口 (ロ)ニ次側 (ハ)出口 (ニ)一次側

⑷(イ)入口 (ロ)ニ次側 (ハ)出口 (ニ)一次側

⑸(イ)入口 (ロ)一次側 (ハ)出口 (ニ)二次側

答え

答え5

問4 簡易ガス用マイコンメーター(使用最大流量10m^3/h以上を除く)に関する次の記述のうち、誤っているものの組合せは(1)~(5)のどれか。

イ 膜式ガスメーターは、バルブと膜の連動作用によって、交互にガスの充満・排出を行うようになっている。

ロ 設置後のガス機器の変更等を考慮し、需要家ガス需要量の1.2倍以上の使用最大流量のメーターを選定することが望ましい。

ハ ガス機器の消し忘れ等による異常長時間使用の場合に警報を表示する。

二 遮断弁復帰操作後5分以内にガスが流れた場合に再遮断する機能を有する。

ホ 水しぶき、蒸気等、常に水気の影響を受ける場所を避けて設置する。

⑴イ、ロ ⑵イ、ホ ⑶ロ、ハ ⑷ハ、ニ ⑸ニ、ホ

答え

答え4

ハ ×

ガス機器の消し忘れ等による異常長時間使用の場合に遮断する。

二 ×

遮断弁復帰操作後2分以内にガスが流れた場合に再遮断する機能を有する。

問5 導管の接合方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 鋼管用の機械的接合は、主として口径100A以上の接合方法として用いられる。

⑵ ポリエチレン管のエレクトロフュージョン(EF)接合の種類は、ソケット融着とサドル融着の2種類がある。

⑶ ポリエチレン管のヒートフュージョン(HF)接合は、加熱溶融した接合面どうしを圧着する接合方法である。

⑷ フランジ接合は、バルブ、大型メーター、絶縁フランジ等に用いられ、原則として埋設管には用いない。

⑸ 鋼管の溶接には、突合せ溶接と隅肉溶接がある。

答え

答え1

鋼管用の機械的接合は、主として口径100A以下の接合方法として用いられる。

問6 導管の設計と施工に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 導管の材料に用いるポリエチレン管は、屋内やシート等で日光を遮断して保管する。

⑵ トランジション継手は、鋼管等とポリエチレン管を接合する際の継手として使用される。

⑶ ユニオン継手は、埋設部分に使用される。

⑷ 50Aを超える埋設ガス配管と他埋設物は、外面で30cm以上の平行離隔距離、15cm以上の交差離隔距離をとることが望ましい。

⑸ LPガス低圧導管の気密試験圧力は、最高使用圧力以上であれば良い。

答え

答え3

ユニオン継手は、埋設部分に使用してはいけない

問7 腐食及び防食に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 一般に土壌比抵抗が1,000Ω・cm以下の土壌では、腐食が大きい。

⑵ 電食には電気鉄道からの迷走電流によるものがある。

⑶ 流電陽極法による電気防食の陽極にマグネシウムを使用した。

⑷ 電食を防止するための指置として、ポリエチレンなどの電気伝導率の高い導管材料を使用する。

⑸ ガス型接合、機械的接合等の電気抵抗の大きい接合による導管は、電食を起こしにくい。

答え

答え4

電食を防止するための指置として、ポリエチレンなどの電気伝導率の低い導管材料を使用する。

問8 他工事対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ 他工事関係者に対し、事故防止に関する講習会を実施した。

⑵ ガス管周辺の矢板、くい打ちがあったので、パイプロケーターで導管位置を確認して打設させた。

⑶ 需要家敷地内の他工事対策として、各需要家にガス設備の資産区分、改装時の注意事項等を記載したチラシを配布した。

⑷ 導管の保安措置には、導管の移設、導管の防護、管種変更等がある。

⑸ 協議内容、立会い及び巡回結果について記録し保存した。

答え

答え2

ガス管周辺の矢板、くい打ちがある時は、ガス管を露出させて確認させて打設させる

問9 漏えい検知用工具計器類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

⑴ パイプロケーターは、埋設管の位置や深さを地上から検知するもので、一般的に用いられているのは電磁誘導法の原理によるものである。

⑵ 検知管式ガス検知器は、検知管を交換することによって一酸化炭素をはじめ、プロパン、エチレン等、特定のガスを検出することができる。

⑶ ボーリングバーは、ガス導管の漏えい検査を行う際、土中に穴をあける工具として用いる。

⑷ 熱線型半導体式ガス検知器は、低濃度ガス検知に適しており、メタンや水素などガスの種類に応じて選択的に検知することができる。

⑸ 水素炎イオン化式ガス検知器を用いて、地上面からLPガス埋設導管の漏えい検査を行った。

答え

答え5

水素炎イオン化式ガス検知器は、ガス比重が1より大きいLPガスの漏えい検査には使用できない。